書評

わたしは不思議の環

僕には友達がいなく、ただひとり親友がいる。 かつてインターネットは、モヤのかかる朝なのか夕方なのかわからない都会のどこか、ひとけを感じられない怪しげな雑居ビル群、その隙間のたまり場のような所だった。 そこでは新しい規格の記憶装置について批評…

知の果てへの旅

僕には友達がおらず、ただひとり親友がいる。 インターネットで知り合うことについて、出会うという表現ができるとすると、彼とは二十年前くらいにインターネットに明け暮れていたときに出会った。 10年ほどはインターネットでは毎日のように会っていた。実…

我疑わしい『方法序説』

生まれて初めての書評としてこの本について述べたい。 ちなみに僕はこの本を2016年ベストに選出している。 はじめて読んだのは行きの通勤電車の中だった。 乗車時間は片道40分ほどで、僕の主な読書時間となるお楽しみのB&T(Book and Train)だ。 僕はこの往復…